初めての方は、このブログについて、をご覧ください。金融業界で働いています。毎日の気になった情報・ニュース・考えを載せていきます。友人・知人の皆さん、コメントの際にはハンドルネームで呼んでくださいー。


by a_villager

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【ワシントン支局】米下院は29日、最大7000億ドル(約75兆円)の不良資産を公的資金で買い取る金融安定化法案を賛成205、反対228で否決した。共和党議員の大半が反対に回ったうえ、民主党でも100人近くが反対票を投じた。

日経新聞より

これでDJIA指数は7%も下落。。。。底が抜けたような下げっぷり。

金融市場はどうなるんでしょう。。。経営者の数十億円の報酬が気に入らないという理由が数十兆円もの金額を動かす障害になってるのかな。。。それとも政府の介入がいらないのかな。納税者の保護?

アメリカの銀行システムが完全に機能停止している状況が長引けば、実体経済への影響、発展途上国への影響がどんどん拡大するでしょうね。。。

シティがワコビアを買収したけど、当のシティにそれだけの体力があったのか。。。。スーパーSIVの議論をしていたころはシティが一番必死だったのに。。。欧州の銀行も徐々に傾いてきましたね。。。

昨日まで安堵感があっただけに、今日の東京市場への衝撃波はすごそうだ。金融セクターのジェットコースターでエクスポージャー増やした人はオワッタだろうね。(幾度となく繰り返されてきたけど) 

胃に悪すぎる。助けて。。。といいたくなる。
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by a_villager | 2008-09-30 05:39 | 日常

なかなか期間が空いたけど、無事仕事をしています。と、こういうノリが全然笑えない今日この頃になってきました。世界経済(というかアメリカ経済)はこれからどうなるんでしょうか。Ice Age路線な調査レポートを週末に家で読んでいると本当に気分が落ち込みますが。

ここまで2週間ほど、精神的に穏やかじゃない日が続いていました。その原因の1つにはもちろん、この市場のパニックぶり。まったく底が見えない、身動きも取れない沼にはまって、ずるずると落ちような感覚が続いていた(今も続いているけど)中で、市場がどう荒れようと、自分にはなすすべもないし、自分のできることをするしかない、っていう風に心から割り切れるようになるには少し時間がかかりました。

もう1つというのは、自分の待遇が、自分のチームに対する貢献に本当に見合っているのか?という疑問。言われた仕事はキチンとこなしているけど、それの対価が今の自分の待遇のレベルに達しているとはとても思えず、どうやったらチームのパフォーマンスに貢献できるのか、知識も経験も足りない、時間でしか解決できないという状況の中で1人で悩んでいたような気がしました。

先日、運よくチームのレビュー、これから1年計画を上司たちと話し合う機会があって、そこで自分が今悩んでいることを上司に聞いてもらい、自分が今やるべきことを、その理由と一緒に上司から示唆された。そこから、自分で少しずつ進めていくうちにリズムもついて、自分の目で短期的な将来の路線が見えてきた。精神状態もそこから回復。

それにあわせて、先日引越し先が決まりました。自分が大好きな環境・立地に(ちょっと理由はあるけど)とてもリーズナブルな場所を見つけました。これで会社までの通勤時間が1日で2時間以上短縮されます。嬉しいことこの上ないですね。

もうロンドンから帰ってきてから1ヶ月、仕事を始めて3ヵ月半、大学院を卒業してから5ヶ月。時間はあっという間に流れますね。その間に、色んな仕事をこなしてきたし、色んなものを見てきたけど、自分は変わったのか、変わっていないのか、どうなんでしょう。アメリカでの2年間がとても昔のことのように思えてくるし、なんか懐かしく思えてきますね。
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by a_villager | 2008-09-28 22:09 | 日常


流血の日曜日と言われるような金融業界の再編が続いているが、直接的な関係はない(と願いたい)けど、リーマン・ブラザーズの社員がオフィスからコピー用紙の段ボールに荷物を入れて持ち出しているのをTVで見ていると、とても心穏やかになれない。

世界中、25000人の社員。その殆どが仕事を失うのかな。。。その大部分が一時期まで超高給取りで将来も非常に明るいように見えただけに、この1年ちょっとの間の市場の激変ぶりには言葉を失うばかり。明日はわが身、ということを実感します。。。。

この頃、投資心理学系の本をよく読むようにしている。今日も下の2冊を買って読んでいる。

規律とトレーダー 相場心理分析入門
マーク・ダグラス / / パンローリング
ISBN : 4775970801
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トレーダーの心理学―トレーディングコーチが伝授する達人への道 (ウィザードブックシリーズ)
アリ キエフ / / パンローリング
ISBN : 4775970739
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今の仕事をしていく上で1位か2位に重要なことは、恐らくは心の平安を保つことだろう。自分を、自分の判断を信じきれるか、自分の間違いを認めて次に進めるか。究極のところ、学歴も、身分も、年齢も、経験も、パフォーマンスの前には無意味の世界。そのパフォーマンスも運によって大きくぶれることがある。長期的に正しいことも、短期的には間違っていることもある。そういう状況になったときに、自分の判断を信じきれるか、間違いを認めることができるか。

どんなにテクノロジーが発達しても、どんなに多くの情報を入手できても、それらを利用したり、認知・処理し、判断に繋げていくのは人間で、それらの行動を支配するのは人間の心理。

自分から非常に遠い今の金融市場の出来事でも、これだけの心理的なストレスになっている今の状況じゃ、将来は大変だなぁ。仕事での経験、心理学の勉強、後は生活環境の改善をしていって、自分の心理状況をコントロールしていかないと。
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by a_villager | 2008-09-15 22:00 | 投資

歴史的な1週間


リーマンが倒産、メリルが身売りとは。。。この2つが一緒に来るとは予想もしてなかった。

ニュースで明らかになった話がこのまま進むとなると、Bank of Americaは商業・投資銀行の両部門で世界最大級の銀行になるでしょうね。GoldmanやMorgan Stanleyとかの独立系投資銀行はこれから苦しい戦いになりそうですね。自分のバランスシートを使って、資金の回転を上げてやるビジネス・モデルが通用しなくなることを象徴する1週間になるんでしょうか。。。

と、そんな宇宙の果ての出来事(そうでもないから嫌なんですがw)を気にしても仕様がないから、僕は自分でできる勉強を粛々と進めるだけですが。

昨日はこの本を読みました。とても面白かったし、勉強になった。

法廷会計学vs粉飾決算
細野 祐二 / / 日経BP社
ISBN : 4822246760
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JAL、ライブドア、日興コーディアル、NOVAがどういう会計操作・粉飾決算していて、それがプロの視点でもって、どうやって見抜くのか、そういう操作が会計原則と照らし合わせてどういう風に非合理的で、違反しているのかを書いている。

簿外債務、リース会計、売上げ操作、特別目的会社を使った損益外し、収益計上基準の乱用などなど、会計操作のテクニックの事例が一杯書いてある。

今、動いている社会・経済も究極的には会計上の数字の上に成り立っているわけで、そういう数字があまりにも経済的現実からかけ離れていたら、どんな意志決定もできない。会計上の数字の1%の変化が意思決定に大きなインパクトを与えるのに、そもそもの数字が1%以内の誤差を保証していないのが困った現実。会計上の数字がどんな前提・限界の上に作られているのか、現実の経済活動との適合性(ビジネスの常識と照らし合わせて)があるのか、そういうことを常に頭に入れて数字を見ないといけませんね。
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by a_villager | 2008-09-15 10:29 | 日常

仕事が終わった後、休日になると気分が落ち込んで、精神状態が非常に悪化することが多くなった。

仕事をしているときには活き活きと楽しく仕事をすることができるが、それが終わって家路に着くときや、1人で家にいるときになると、途端に気分が沈む。将来への不安、こんな大嵐に直面し続けられるのかという疑問、仕事でのパフォーマンスに対するプレッシャー、自分と自分の上司の間の、世界中の成功した人たちとの差、気にしても仕様がないことや、時間が解決してくれるかもしれないこと、途方も無いことが頭を駆けめぐる。

特に土曜日は非常に精神状態が悪い。精神の水面下での1週間分の出来事を整理整頓しているみたい。

アメリカの住宅金融公社の実質上の国有化に関連して、住宅担保債、社債に対して大きな賭けを売ったBill Gross率いる債券投資会社PIMCOが大もうけしてニュースで話題になっている(一番下に一部をコピペ)

今日のFTでBill Grossの人となり、仕事に対する姿勢を書いた記事があったので、ピックアップ。PIMCOのWebsiteにある彼のマンスリー・コラムも非常に勉強になる。規律、好奇心、執着心(よく言うと、こだわり、情熱)、謙虚さ、いろいな成功した投資家に共通して挙げられる素質ですね。

とりあえず、目下の課題は、仕事が終わった後の精神状態を安定させること。。。


A gambler makes good - Man in the News - Bill Gross
FT, Sep 13, 2008

The company he then founded reflects his own inward focus. Pimco has grown organically and made virtually no acquisitions. However, in many respects Mr Gross is a consummate public figure -- an influential commentator who appears regularly on CNBC and skilfully promotes the interests of his fund. His latest monthly newsletter notably warned of a looming “financial tsunami” and called for the Treasury to come to the aid of Freddie Mac and Fannie Mae -- a move that was viewed by some as self-interested, given that his fund was such a big holder of their debt. Indeed, a few days after the letter went out, the Treasury acted. But Mr Gross also believes the government should take on an assistance role for more institutions, if necessary, or risk more disaster. “The Treasury has to be a contributor. The Treasury is the only one with any money,” he says, and refers obliquely to Lehman Brothers, the latest institution to founder.

He is also more competitive and bold in his thinking than his introverted demeanour suggests. Mr Gross typically takes outsize positions against his benchmark index, although neither he nor Pimco is viewed as a big risk-taker. The approach has left Pimco largely unscathed from the meltdown in fixed income markets. Mohamed El-Erian, chief executive at Pimco, who for the first time now shares the co-chief investment officer title with him, says: “What has made him successful across many different market conditions and global markets is that he is an extremely disciplined thinker, intellectually curious and open to new ideas ...
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by a_villager | 2008-09-13 23:38 | 日常
キャピタル 驚異の資産運用会社
チャールズ・エリス / / 日本経済新聞社
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世界最大級の投信アメリカン・ファンドを運用するキャピタル・グループに関する本。以下、チェックした箇所を。。。

p.103
アルフレッド・チャンドラーの『企業の戦略と組織』について

企業の戦略がその組織を決めているのではなく、長期的にはその反対で、企業の組織がその戦略を決定しているのである。

ある特定の戦略によって成果が明らかに出てくると、企業はその方向へより効率的な組織化を進め、短期的には業績は一層拡大する。その結果、徐々にそういう成功体験に基づく発想、仕事のやり方だけが評価され、そうした価値観を共有し、したがって共通の欠点を持つ人々だけが権力を握るようになる。彼らにとっての優先課題は、慣れた仕事のやり方を仲間と一緒に続けることであり、組織は必然的に硬直化していく。

p.123
これまでの企業買収の歴史を見ると、一般的にその成果はあまり成功とは言えない。結果的に買収価格が高すぎたり、当初期待していた戦略シナジーが生まれなかったり、というケースは枚挙に暇がない。対象企業の中身を正確に知っているのは買い手よりも売り手であり、その売り手から見ればいらない企業なのだ。失敗したM&Aは、どちらかというと言うと情緒的に決められた場合が多いようだ。特に資産運用におけるM&Aha失敗例が多い。

p.139
年金の位置づけを、コストセンターからプロフィットセンターへと変えること。

年金の運用利回りが向上すれば、会社の拠出額の削減を通じて収益改善に結びつく。

p.197
キャピタルの採用面接について。

「私達は『C』で始まる特性を求めます。common sense、curiosity、caution without being stubborn creativity, confidence without arrogance。」

p.203
キャピタルが求めるのは、自分自身のことを注意深く分析できて、前向きに捉えられる人材だ。なぜなら、人は自分に対しても、同僚に対しても、顧客に対しても、明らかな間違いを犯すことがある。その時、自信のない人は間違いを自分で
改められず、それを繰り返す傾向がある。己をよく知り、前向きに対処できる人でなければ、運用業務には向かないだろう。

p.225
激しい下げ相場に遭遇すると、その人が過去に何を学んできたかが一目瞭然となる。そうした時に、長期的な視野を失わずにいるのは誰か、周囲の人への配慮を絶やさないのは誰か、じっくり観察している。

p.247
経済見通しと株式市場の動向に合理的な関係があるといわれるが、40年以上のポートフォリオ運用を通じて、そんな関係を見たこともない

p.250
もしその価格で全株取得する気持ちが無いのなら、10万株でも、いや100株でも買うべきではない。

p.258
アナリストの仕事の1つの側面は、その企業の実績が予想通りなのか、予想と異なる場合には、なぜ異なるのかを明確に理解して説明することである。

p.270
世の中には、自分は絶対にミスを犯さないと思っている人種もいるが、そうした人は運用には向かない。

投資には失敗は避けられず、しかもその失敗は常に誰の目にも明らかになる。だからそれを乗り越えられる気持ちの強さが絶対に必要だ。
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by a_villager | 2008-09-08 22:58 | 投資

先週は金融市場と併せて仕事場も大荒れで、ロンドンから帰ってきたばかりということもあって、非常に精神的に厳しかった1週間だった。

もちろん、大荒れの中で自分の責任による部分はないのだが、隣の席に座っているチームの上司の苦悩ぶりを1週間もずっと見ていたら、こちらまでストレスが非常に溜まった。将来、もし同じような立場になったとき、耐えられるのかな。現状から脱却するために。自分がなにか仕事でできることはないのかな、などと身の丈を超えたことなどを考えていた。

週末はひたすらに読書。平日は仕事と通勤に殆どの時間を取られて、落ち着いて勉強することもできないから。以下の本を読んだ(読んでいる)

市場成功者たちの内幕物語
スティーブン・ドロブニー / / 晃洋書房
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敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか
チャールズ・エリス / / 日本経済新聞社
ISBN : 4532350689
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キャピタル 驚異の資産運用会社
チャールズ・エリス / / 日本経済新聞社
ISBN : 4532351367
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有価証券報告書の見方・読み方 第7版―会社情報の宝庫
/ 清文社
ISBN : 4433357871
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精神科医が見た投資心理学
ブレット スティンバーガー / / 晃洋書房
ISBN : 4771016925
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最近の粉飾―その実態と発見法
井端 和男 / / 税務経理協会
ISBN : 4419050594
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他にも大量の会計に関する本を購入。仕事をすることも大事だけど、何をやっているのかを理解して、今以上の質の仕事をするためにも、勉強の時間を増やさないと。

でも先週の精神的疲労はひどかった。意識して気分をリフレッシュできるようにしないと。。。
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by a_villager | 2008-09-07 22:14 | 日常

広がる仕事に消耗


東京での仕事が始まって3日が経ちました。

研修を終えてから、上司が僕の仕事の幅を広げようとしている意図がはっきり見えるし、半年後の目標、その後の仕事のフォーカスについても話し合った。

今まで通りの仕事にプラスしていろいろと新しい仕事を覚えたり、新しい話の機会に入れてもらったりと、勉強になること満載だが、ちょっと消耗。一日のスケジュールはこんな感じ。

5時おき。

ニュースにざっと目を通す。

6時に家を出る。

電車の中で30分かけて日経新聞を読んで仕事に関連する箇所をピックアップ。残りの1時間(!!!!)は好きな本を読む。

7時30分に会社到着。メールチェックして、仕事開始。

夜7時30分くらいにお疲れ様。

帰りの電車では読書。

9時くらいに家に到着。夜は家に届いたその日のFinancial Times朝刊を読む(家が都心から遠いから朝届けられないんだって。。。)

11時にお休み。

12時間しか働いてないのに、往復3時間の通勤で不必要に疲れるし、勉強する時間なんて全くない。一刻も早く都心のアパートを見つけないと。。。

今日、オフィスから歩いて10分のところにアパートを借りた同期がいいことを言いました。We cannot be a man with big money by saving money!! スバラシイ。。。

とりあえずは毎日、上司の要求・期待以上の仕事をしているし、研修前よりも上司とも冗談とかを言って笑えるようになったから、色んな面で上達しているのかな。不満なのは、回転する仕事が多くて、ジックリ腰をすえてする仕事や勉強に時間を割けないこと。こればかりは引越しをしないと厳しいかも。。。
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by a_villager | 2008-09-03 22:46 | 日常