リスク:GIGO
2008年 07月 23日
今週の研修は会計。ひたすら会計。
とはいっても、会計法を勉強したり、貸借対照表を作ったりするのがメイントピックではなく(そういう練習もするけど)、会社と公認会計士が作った、監査法人が判子を押した財務諸表をどうやって読みこなしていくかを勉強している。
世の中の大部分の人が注目している(と思っている)財務諸表上の数字がどれだけ多くの、恣意的な仮定・判断の上に成り立っているか、どれだけ合法的・違法的な操作に対して脆弱かを勉強している。
世の中には色んな素敵で難しい数学モデルがあるけど、それに入れる数字そのものが会社によって恣意的に作られていたりして信頼性がないとなると、モデルが弾き出した結果の信頼性も疑問視される。よく言われるgarbage in garbage outになってしまう。計量モデルの大きなリスク・ファクターの一つだと考えていいと思う。
有名な情報ベンダー(某Bさん)とかの情報も、その分類の仕方が必ずしも正しいとは限らないし、適当とも限らない。そのベンダーの選択の正しさ・適切さを信頼して、自動的にデータをダウンロードしてモデルに打ち込んでも、どうなんでしょうか?と疑問を持ってしまう。数%の薄いマージンを計算して、それで勝負している場合には尚更のこと。モデルの限界というよりも、情報量の限界・信頼性ともいうべきなのでしょう。マージンが薄いほど、インプットのエラーがアウトプットに増幅して現れてしまう状況で、この問題に気づいている人が世の中の大多数とは思えない。
Creative accountingの本が欲しいなー。色んなルール違反・装飾の仕方を見なきゃ、対策の仕様もないからね。
ここ数年間で最低の食事を食べました。さすがはロンドン。なんで高いお金を払って、何も味がない料理を食べる羽目になるのか。どうやったら、あんな味のないものが作れるのか。あの味を食べ続けて人間は食欲を保てるのか。なんで、それにもかかわらず店は満員なのか。7つの海を制した大英帝国と、中国の帝国になんでここまで料理の味・種類の差が生じるのか。世界に名だたる大英帝国の一面を垣間見ました。
by a_villager
| 2008-07-23 07:05
| 投資